1. 今日の相談
「毎週同じ内容を別々の表へ入力していて、少しやりにくいと感じています。まとめる方法を提案したいのですが、今のやり方を批判しているように見えそうで、言い出せません」
業務改善という言葉は大きく聞こえますが、始まりは「ここで一度手が止まる」「同じ確認を何回もしている」という小さな気づきです。
今日は、現状・小さな案・期待する変化の3つに分けて、話し合いのための提案文を作ります。
2. 大丈夫です
ほー先輩:今のやり方を否定せんでも、気づいたことは伝えられるで。まず一回、小さく試せる形にしたらええんや。
提案は「この方法が正しい」と証明する文章ではありません。今の作業で確認できていることと、試してみたい案を共有し、職場で判断するための材料です。
AIには文章を整えてもらいますが、改善効果の数字や原因を作らせません。採用するか、誰が試すか、ルールを変えるかは職場で決めます。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTです。
業務の手順には、社内システム名・顧客情報・売上・契約条件などが含まれることがあります。職場で承認された環境だけを使い、固有名詞や具体的な数字は必要に応じて「システムA」「月に数回」のように置き換えます。
画面のスクリーンショットや社内資料を丸ごと渡さず、提案に必要な事実だけを自分の言葉でメモします。
4. 実際にやってみる
ステップ1:いま起きていることを書く
「同じ内容を2つの表に入力している」「確認のたびに別のフォルダを開く」など、目で確認できる事実を書きます。誰のせいか、なぜそうなったかは書きません。
ステップ2:小さく試せる案を一つ書く
いきなり全体のルールを変えず、「1週間だけ一つの表にまとめる」「一つのチームで試す」のように、戻せる範囲にします。
ステップ3:期待する変化を、断定せずに書く
「入力回数を減らせるか確かめたい」「確認場所を分かりやすくできるか試したい」と書きます。根拠のない時間削減率や売上効果は入れません。
ステップ4:次の指示文と一緒にAIへ渡す
次のメモを、職場で相談する業務改善案の下書きにしてください。 「現在の状況」「小さく試したい案」「期待する変化」「確認したいこと」の順で整理してください。 今の方法や担当者を責める表現は避けてください。 メモにない原因、効果、費用、時間、責任者は推測して付け足さないでください。 効果は断定せず、「確かめたい」「可能性がある」という表現にしてください。
【メモ】 (固有名詞や機密情報を置き換えて貼る)
5. 完成例
以下は架空の職場の例です。
AIへ渡すメモ
毎週、同じ予定を表Aと表Bへ入力している。
片方だけ更新され、確認に時間がかかることがある。
まず1週間、チームXだけ表Aにまとめて試したい。
入力回数と確認場所を減らせるか見たい。
表Bが必要な場面がないか確認したい。
AIが整えた下書き
【現在の状況】
毎週、同じ予定を表Aと表Bへ入力しています。片方だけが更新され、確認に時間がかかることがあります。
【小さく試したい案】
まず1週間、チームXの予定を表Aにまとめて運用してみたいです。
【期待する変化】
入力回数と確認場所を減らせるか、試行の中で確かめたいです。
【確認したいこと】
表Bが必要になる場面がないか、事前に確認したいです。
入力にない削減時間や費用は作っていません。いまの方法を否定せず、小さく試して確認する提案になっています。
6. 使うときの注意
業務改善案は、AIの提案だけで実施しません。情報セキュリティ、労務、安全、契約、会計などに関わる変更は、担当部署や責任者の確認が必要です。
また、試す前に「戻す条件」「確認する人」「試行後に見ること」を職場で決めておくと、効果だけでなく困った点も公平に振り返れます。
提案を口頭で発表する順番を整えたい場合は、発表・プレゼンの話す順番を作る方法も参考になります。
7. 今日できたこと
- 不満ではなく、確認できた現状から書けた。
- 大きな変更ではなく、小さく試せる案にできた。
- AIに効果や責任者を作らせず、職場で判断する下書きを作れた。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:小さく試して、合わんかったら戻したらええ。気づきを話せる形にした時点で、もう改善の一歩は始まってるで。
やさしいAI仕事術