1. 今日の相談
「テレビでもニュースでも、みんなChatGPTって言うんです。職場でも使ってる人がいるみたいで。でも私は、何から始めればいいのか分からなくて……今さら『使い方教えて』とも聞きにくくて、そのまま今日まで来ちゃいました」
とてもよく聞く相談です。そして、まず伝えたいことがあります。「今さら」なんてことは、まったくありません。道具は、必要になったときに始めるのがいちばんいい。あなたにとってそれが今日だった、というだけの話です。
周りに聞きにくいまま時間だけが過ぎていく——この止まった感じを、今日ここで終わらせましょう、というのが今日の相談です。
2. 大丈夫です
ほー先輩:大丈夫やで。先に種明かしすると、ChatGPTを始めるのに必要なんは「公式ページを開く」と「ひとこと話しかける」の2つだけや。免許も教科書もいらへん。
そうなんです。ChatGPTは、話しかけたら返事が来る、それだけの道具です。使い方を全部覚えてから始める必要はありません。まず1回、話しかけてみる。今日のゴールはそれだけです。
失敗する方法が、ほぼ存在しません。変なことを聞いても怒られませんし、途中でやめても誰にも迷惑がかかりません。安心して始めましょう。
3. 今日使うAI・道具
今日使うのは1つだけです。
- ChatGPT(無料で始められます) … スマホでもパソコンでも使えます。ふだんよく触るほうでどうぞ。公式ページでは、アカウントを作る前に試せる場合もあります。
会話を保存したいときや、画面からログインを求められたときは、無料アカウントを作れます。その場合は、登録に使えるメールアドレスをひとつ用意します。
4. 実際にやってみる
順番にいきましょか。今日は3ステップです。
ステップ1:ChatGPTを開く
スマホかパソコンで「ChatGPT」と検索して、公式のページ(chatgpt.com)を開きます。スマホなら公式アプリを入れてもOKです。
ステップ2:入力欄を確認する
文字を入れる欄が表示されたら、そのままステップ3へ進みます。現在の公式ページでは、アカウントを作る前に試せる場合があります。ログインやサインアップを求められた場合、または会話を保存したい場合は、「サインアップ(新規登録)」から無料アカウントを作ります。今日やることに、有料プランは必要ありません。画面や利用上限は変わることがあるため、表示された案内を優先してください。
ステップ3:ひとこと、話しかけてみる
画面の下に、文字を入れる欄があります。そこに、最初の質問を打って送ってみましょう。おすすめは、仕事と関係のない、失敗しようのない質問です。
冷蔵庫に卵とキャベツと豚肉があります。晩ごはんの献立を3つ提案してください。
送ると、画面に返事が表示されます。それが、あなたの最初の一歩です。気に入らなければ「もっと簡単なのにして」と続けて頼めます。無料プランでも試せますが、利用できる回数や機能には時期や混雑状況による上限があります。
ここでひとつだけ、大事な約束を。自分や他人の個人情報、顧客情報、職場の秘密は書かない。仕事で使うのは、職場が認めたAI環境と入力ルールを確認してからです。名前を「Aさん」に変えるだけでは足りません。連絡先、具体的な日付や場所、珍しい出来事など、組み合わせると本人や案件が分かる情報も入れず、最初の今日は架空の内容で試しましょう。
ほー先輩:最初の質問に正解はないで。天気の話でも、旅行の相談でも、なんでもええ。「返事が来た」を体験するんが今日のゴールや。
5. 完成例
実際にやってみると、最初の会話はこんな感じになります。
あなた
冷蔵庫に卵とキャベツと豚肉があります。
晩ごはんの献立を3つ提案してください。
ChatGPT(返ってくる答えの例)
その材料でしたら、こんな3つはいかがでしょう。
1. 豚肉とキャベツの回鍋肉風炒め
2. ふわふわ卵のお好み焼き
3. 豚肉とキャベツの重ね蒸し(ポン酢で)
どれも20分以内で作れます。作り方が知りたい料理はありますか?
ちゃんと会話になっています。ここまでできたら、今日は大成功です。明日からは「メールの下書きを手伝って」「この言葉の意味をやさしく教えて」と、少しずつ仕事にも使ってみてください。
6. 最初に覚えておくこと
最初から、きれいな質問文を用意する必要はありません。短い言葉で頼み、足りなければ「もっと簡単に」「例を1つ付けて」と続けて調整できます。
一方で、AIの答えは間違うことがあります。固有名詞、数字、制度、健康やお金に関わる内容は、公式情報や元の資料で確かめます。
仕事で使うときは、職場が認めた環境とルールを先に確認します。名前・住所・連絡先・社外秘の情報は入力せず、練習は架空の内容から始めます。
7. 今日できたこと
今日できたことを、言葉にしておきますね。
- ChatGPTの公式ページを開き、必要な場合は無料アカウントを作れた。
- はじめてAIに話しかけて、返事をもらえた。
- 「個人情報は書かない」「大事なことは確かめる」という基本のマナーを2つ覚えた。
「何から始めれば」は、今日で終わりました。ここから先は、困りごとがあるたびに、この相談所の他の記事がそのまま使えます。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:はじめの一歩がいちばん重たいねん。今日それを越えたあなたは、もう「AIを使ったことある人」や。ようこそ。ここからは一緒に、ゆっくり覚えていこな。分からんことがあったら、いつでもここに寄ってや。
やさしいAI仕事術