1. 今日の相談
「来月の当番希望を集めました。Aさんは月曜不可、Bさんは午後不可、Cさんは未回答。理由まで書いてくれた人もいます。AIで自動的に割り当てれば早そうですが、誰かに負担が偏らないか心配です」
希望集約には二つの仕事があります。希望の重なりを整理することと、最終の割り当てを決めることです。前者はAIが手伝えます。後者は、これまでの負担や本人との相談を踏まえて責任者が決めます。
2. 大丈夫です
ほー先輩:最初から完成表を作らせんでええ。「人が足りない日」「希望が重なる日」「返事がないところ」だけ見えたら、次に誰と話すか決められるで。
3. 今日使うAI・道具
- ChatGPT … A・B・Cへ置き換えた可否表から、衝突・不足・未回答だけを整理します。
通院、介護、育児、家庭事情など希望の理由はAIへ入力しません。名前、連絡先、雇用区分、評価も渡さず、必要最小限の「可/不可/未回答」だけを使います。それでも勤務可否の組み合わせは個人を推測できる情報です。職場で承認されたAI環境だけを使い、A・B・Cと実名を結ぶ対応表はAIへ渡しません。未承認なら、架空の希望表で練習するところまでにします。
4. 実際にやってみる
ステップ1:理由を外し、記号化する
記号化した表も匿名情報とは限りません。人数が少ない職場や特徴的な希望では、組み合わせから誰か分かることがあります。利用の可否と入力範囲を職場で確認し、必要なら枠ごとの人数だけを集計して使います。
必要人数:各枠2人
月AM 月PM 火AM 火PM
A 可 不可 可 可
B 可 不可 可 不可
C 未回答 未回答 可 可
D 不可 可 不可 可
ステップ2:割り当てず、問題箇所だけ頼む
次の希望表を整理してください。 ①必要人数を満たせない可能性がある枠、②希望が集中している枠、③未回答の人を一覧にしてください。 個人の事情を推測しないでください。 誰をどこへ割り当てるか、誰に譲ってもらうかは決めないでください。 入力に矛盾があれば「要確認」としてください。
【記号化した希望表】(ここに貼る)
ステップ3:責任者が調整順を決める
まず未回答を確認し、それでも不足する枠だけ当事者へ相談します。これまでの担当回数や連続勤務など、職場で承認された公平性の基準を使います。個人の事情を全員へ開示する必要はありません。
5. 完成例
【先に確認すること】
・C:月曜午前・午後が未回答
【不足する可能性がある枠】
・月曜午後:可がDのみ。必要人数2人に1人不足
【希望が重なる枠】
・火曜午前:A・B・Cが可
次の行動:Cの未回答を確認し、その後も不足する場合に責任者が調整する
AIは「Bさんへ頼む」と決めず、話し合う場所だけを見せています。
6. 使う前に確認したいこと
勤務時間、休日、連続勤務、資格配置など法令・契約・職場ルールに関わる条件は、AIの表だけで判断しません。責任者が正式なシフト管理方法で確認します。希望を出しにくい人が不利にならない受付方法や相談先も用意してください。
7. 今日できたこと
- 個人の事情を入力せず、可否だけで希望を整理できた。
- 記号と実名の対応表をAIへ渡さず、承認された環境だけを使う線を確認できた。
- AIに割り当てを決めさせず、不足・衝突・未回答を見える化できた。
- 最終決定と声かけを責任者へ戻せた。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:早く表を埋めるより、誰かの無理を見落とさんことのほうが大事や。不足が見えたら、そこから人どうしで相談したらええで。
やさしいAI仕事術