相談事例

AIで作った社外向け文章を、送る前に最終確認する

AIで下書きしたメールや案内文を送る前に、宛先、事実、数字、約束、機密情報、添付を人が確認する六つのチェック

5分 ChatGPT 安心できた

こんな人へ
AIで文章を早く作れるようになった一方、誤りや余計な約束を含んだまま送らないか不安な人

今日の相談

AIの下書きを送るのが不安

AIで作った社外メールを送信する前に読み返している人

文章はきれいにできた誤りや約束が混ざっていないか心配

AIへお願い

架空の社外文章を送信前チェックに沿って確認する人

六つの確認に分ける元資料と一つずつ照らす

AIの返事

宛先や数字など六項目を確認した社外向け文章

直す場所が見つかる人が責任を持って送れる

ポイント

今日のポイント

できた!

送る前に立ち止まれた

AIの下書きを人が確認し、修正してから社外へ送る担当者

数字と期限を元資料で確認余計な約束を削除できた

また困ったらおいでと言うほー先輩

AIにもう一回読ませて終わりやないで。元のメール、予定表、資料と人が照らして仕上げよな。

絵で流れはつかめたやろ? ほな、このとおりにやってみよか。コピーして使える手順を下に置いといたで。

このとおりに、5分でやってみる コピーして使える手順・スマホでもできます

1. 今日の相談

「AIにメールの下書きを作ってもらうと早いのですが、文章が自然なので、そのまま送ってしまいそうになります。日付や約束を間違えたら困るので、最後に何を見ればよいですか」

AIの文章は、読みやすく整っているほど正しく見えます。けれど、宛名、金額、期限、できること・できないことが元資料と一致しているとは限りません。丁寧な言葉の中に、伝えていない約束が足されることもあります。

送信前の確認は、もう一度AIへ「間違いないですか」と聞くことではありません。宛先、事実と数字、約束、機密情報、言い方、添付とリンクの六つを、人が正本と照らす作業です。

2. 大丈夫です

ほー先輩:全部を一気に読み直すと見落とすで。宛先の日、数字の日、約束の日みたいに、見る目的を分けよ。

大丈夫です。文章力に自信がなくても、確認の順番があれば見られます。誤字や敬語だけでなく、「この情報はどこから来たか」「自分に決める権限があるか」を確かめます。

社外へ送る文章の責任は、AIではなく送る側に残ります。下書きを速くすることと、確認を省くことは別です。

3. 今日使うAI・道具

使うのはChatGPT、元の依頼メール、予定表、見積書などの正本です。AIには必要な情報だけを置き換えて渡します。実名、メールアドレス、顧客情報、契約内容、未公開情報は貼りません。

AIを再チェックに使う場合も、AI同士の回答一致を正しさの証明にしません。元資料との照合は人が行います。

4. 実際にやってみる

1. 宛先と関係を確認する

会社名、部署、役職、氏名、敬称、To・Cc・Bccを確認します。別の相手へ送った文面の名前が残っていないかも見ます。

2. 事実、日付、数字を元資料と照らす

日時、曜日、金額、数量、URL、住所、商品名を、一つずつ元の予定表や資料と照らします。AIの記憶や検索結果だけで直しません。

3. 約束と判断を探す

「必ず対応します」「無料で修正します」「問題ありません」のような断定に印を付けます。自分に決める権限がない約束、確認していない安全性、条件にない対応は削るか「確認して連絡します」にします。

4. 機密情報と余計な情報を確認する

相手に送る必要がない社内事情、別の顧客名、個人情報、AIへ渡した置き換え記号が残っていないか見ます。必要最小限にします。

5. 言い方を相手の立場で読む

責める、急かす、上から決めつける表現がないか確認します。ただし、期限や条件をやさしさのためにぼかしません。

6. 添付とリンクを実際に開く

ファイル名、版、アクセス権限、リンク先を確認します。「添付しました」と書いて添付がない事故は、本文を読むだけでは防げません。最後に宛先を入れ、送信します。

5. 完成例

以下は架空の送信前メモです。

【宛先】
B社 A様。Toと敬称を確認済み。

【事実・日付・数字】
打ち合わせ:7月19日(金)14時。予定表と一致。
見積金額:要確認。本文から一度外す。

【約束】
「当日中に必ず納品します」
→ 納期の承認がないため削除し、「確認後に納期をご連絡します」へ変更。

【機密情報】
社内の担当者評価が1文入っていたため削除。

【言い方】
「まだご返信がありません」
→ 「行き違いでしたら申し訳ありません」に調整。

【添付・リンク】
添付ファイルは最新版。共有リンクはB社だけが閲覧できる設定を確認。

この例では、AIが作った自然な約束をそのまま残さず、権限と元資料を確認しています。「要確認」を無理に埋めていません。

6. 使うときの注意

AIに「このメールは完璧ですか」と聞いても、入力していない事実や社内権限までは確認できません。文章の読みやすさ、誤字候補、確認観点を出す補助として使い、元資料との照合を省きません。

契約、法律、税務、医療、安全に関わる判断を含む文章は、担当者や専門窓口の確認を受けます。送信後に誤りへ気づいた場合は隠さず、職場の報告手順に沿って早めに訂正します。

誤字や敬語を重点的に見る場合は、送信前の文章チェックが使えます。AIの回答自体を確かめる方法は、AIの答えをうのみにしない確認へ。よく使う文例とプロンプトは、やさしいAI文例・プロンプト100にもまとめています。

7. 今日できたこと

  • 宛先、事実、数字を元資料と照らせた。
  • AIが足した約束や断定を見つけられた。
  • 機密情報と余計な情報を削れた。
  • 添付とリンクを実際に開いて確認できた。

AIで早く下書きを作っても、最後の確認までAIに丸投げする必要はありません。見る目的を六つに分ければ、人が責任を持って送れる文章へ仕上げられます。

8. ほー先輩の一言

ほー先輩:送信前のひと呼吸は、遅さやなくて仕事の丁寧さやで。自然な文章ほど、元資料と照らそな。