1. 今日の相談
「職場の書類をいつまで保管すればよいのか、一覧にするよう言われました。書類ごとの期間が分からず、そもそもどこで調べればよいのかから迷っています」
保管期間の一覧で大切なのは、数字を並べることではなく、その数字がどこで決まっているか(根拠)を横に書くことです。法令で決まっている書類、職場の規程で決めている書類、まだ決めていない書類があります。根拠の列があれば、数字を疑ったときに戻れます。
五列です。書類名、根拠、期間、起算日(いつから数えるか)、確認日。
2. 大丈夫です
ほー先輩:保管期間の一覧は、数字を覚える表やなくて、根拠へ戻れる表や。「どこで決まっている期間か」を横に書いたら、誰でも直せる。
期間の数字は、AIに聞かず、公的機関の案内や職場の規程から転記します。法令の期間は改正されることがあり、AIの答えは古いことがあります。
起算日は期間と同じくらい大切です。「作成日から」「事業年度の終了日から」「契約終了日から」で、実際の廃棄日が一年以上変わります。
一覧ができたら、書類ごとの番号・保管場所・廃棄手順は文書管理のルールは、四つ決めれば回り始める——番号の付け方・保管場所・保管期間・廃棄の手順で決めます。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTと、職場の規程、公的機関(税務、労務、業種の監督官庁など)の保管期間の案内です。
ChatGPTには、架空の練習例から表の空欄の型だけを作らせます。保管期間の数字や根拠をAIに答えさせません。書類の中身、契約先、個人情報も入力しません。
書類収納ボックスとラベルは、一覧で決めた期間を箱に書いて見える形にする道具です。一覧ができてから、必要な分だけ用意します。
4. 実際にやってみる
1. 職場にある書類の種類を書き出す
経理(請求書、領収書、帳簿)、労務(出勤簿、賃金台帳)、契約、顧客対応の記録、会議の記録など。まず種類の一覧を作ります。
2. 種類ごとに根拠を調べる
法令で決まっているか(税務、労務、業法)、職場の規程で決めているか、決まっていないか。調べる先は、公的機関の公式の案内と、職場の規程です。
3. 固定の練習例で空欄の型を作る
実在の職場や書類とは無関係な「町内読書会の会計と会員の記録」という固定の練習例だけを使い、
書類の保管期間一覧の表の空欄の型を作ってください。
列は「書類名」「根拠(法令名・規程名・職場で決定のいずれか)」「保管期間」「起算日(何から数えるか)」「保管場所」「確認日と確認者」「次回見直し日」です。
保管期間の数字と根拠の内容は書かず、すべて空欄にしてください。推測で埋めないでください。
4. 期間と起算日を根拠から転記する
一覧の数字は、調べた案内や規程から転記し、確認日と確認者を書きます。決まっていない書類は「職場で決定」として、決めた日を書きます。
5. 年に一度見直す
法令の改正や規程の変更で期間が変わることがあります。次回見直し日を決めて、その日に根拠を確かめ直します。
5. 完成例
以下は架空例です。期間と根拠は、実際の案内と規程から転記する前提の空欄です。
書類の保管期間一覧([作成日])
書類名 根拠 保管期間 起算日 保管場所 確認日・確認者 次回見直し
請求書(控え) [法令名] [年] [起算の定め] 棚[番号] [日付][氏名] [日付]
出勤簿 [法令名] [年] [起算の定め] 棚[番号] [日付][氏名] [日付]
契約書 [規程名] [年] 契約終了日から 金庫 [日付][氏名] [日付]
会議の記録 職場で決定([日付]) [年] 作成日から 共有フォルダ [日付][氏名] [日付]
数字の横に根拠と起算日があるので、あとから誰でも確かめ直せます。
6. 使うときの注意
法令で保管が義務づけられている書類は、一覧の期間より短く処分しません。迷ったら、期間が長いほうに合わせ、根拠を確かめてから直します。
個人情報を含む書類は、保管期間だけでなく、閲覧できる人と廃棄の方法も一覧に添えます。
電子データで保存する場合、保存の方法や形式に要件があることがあります。紙と同じ期間でよいかを、根拠の案内で確かめます。
7. 今日できたこと
- 書類の種類を書き出せた。
- 根拠と起算日の列を作れた。
- 期間の数字をAIに答えさせずに済んだ。
- 年に一度の見直し日を決められた。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:数字だけの表は、いつか誰かが疑う。根拠が横にある表は、誰でも直せる。それが、長く使える一覧やで。
やさしいAI仕事術