仕事の段取りの相談事例

月末の勤怠集計を早くする——表計算を「1人1行・1日1列」の毎月同じ形にそろえる

月末の勤怠集計に時間がかかるとき、元の勤怠記録は残したまま、表計算の集計表を1人1行・1日1列の毎月同じ形にそろえ、入力の決まり・合計の式・確認欄を固定して、集計と見直しを進めやすくする手順

30分 表計算ソフトChatGPT 安心やってみよう

こんな人へ
毎月の勤怠の集計に時間がかかり、表の形が月ごとに変わって確認もしにくいと感じている人

この記事でできること

すぐ手順を見る

今日の相談

月末になると集計に追われる

月末に勤怠の表を前に、行や列の形がそろわず困っている女性主人公とほー先輩

毎月、表の形が少しずつ違う合計を出すまでに時間がかかる

3ステップ

この順番なら、迷わず進められます

  1. AIへお願い

    1人1行・1日1列にそろえる・入力の決まりと式を固定する

    頼む
  2. AIの返事

    翌月は空のひな形から作る・要確認から元の記録と照らす

    受け取る
  3. できた!

    確かめる順番が見えた

    合計が式で出る・要確認から順に照らせる

    仕上げる
人が最後に確かめること
  • 元の勤怠記録は残す
  • 入力の決まりを先に決める
  • 架空の数日分で検算してから使う
また困ったらおいでと言うほー先輩

表の形がそろうと、どこから確かめればよいかが先に見えます。急がなくても大丈夫です。

流れがつかめたら、このとおりにやってみましょう。コピーして使える手順を下に置いています。

このとおりに、5分でやってみる コピーして使える手順・スマホでもできます

1. 今日の相談

「月末になると、勤怠の集計に時間がかかります。毎月、表の形が少しずつ違っていて、人が増えたり休みの書き方が変わったりするたびに直しています。合計が合っているかも不安です」

集計に時間がかかるときは、計算の速さより先に、集計表の形が毎月そろっているかを見直します。おすすめは、1人1行・1日1列の形を一つ決め、入力の決まり・合計の式・確認欄を固定した空のひな形を作っておくことです。

この集計表は、打刻データや出勤簿などの元の勤怠記録の代わりではありません。元の記録はそのまま残し、集計表は合計を出して確かめるために使います。要確認の欄を入口にして、元の記録との一致と、集計の漏れを確かめていきます。

2. 大丈夫です

ほー先輩:表計算が得意でなくても大丈夫です。最初に形を一つ決めておくと、来月からの手間を減らしやすくなります。

なぜ形をそろえるのか:表の形が月ごとに違うと、そのたびに式を直したり、どこを見ればよいかを考え直したりすることになります。形が同じなら、式をそのまま使え、確かめる順番も毎月同じにできます。

この記事では、集計表の形をそろえるところまでを扱います。賃金の計算方法、割増の扱い、労働時間の考え方は、職場の就業規則と担当者、必要に応じて社会保険労務士などの専門家に確認してください。

3. 今日使うAI・道具

  • 表計算ソフト(職場で使っているもの)
  • 職場の正式な勤怠記録(打刻データ、出勤簿、休暇の届出など)
  • ChatGPTなどの生成AI(空の表の項目案や、式の書き方を聞くときだけ)

生成AIには、職員の名前や実際の勤務時間を入力しません。「1人1行・1日1列の勤怠集計表の項目案を出してください」のように、中身の入っていない形だけを相談します。

4. 実際にやってみる

1. 集計表の形を一つ決める

縦に人、横に日付を並べます。1人を1行、1日を1列にし、この形を毎月変えないことにします。

A列:職員番号
B列:氏名
C列〜AG列:1日〜31日
AH列:出勤日数(式)
AI列:合計時間(式)
AJ列:要確認(打刻漏れ・例外の有無)
AK列:確認者・確認日

月によって日数が違っても、31日分の列を用意し、その月にない日は「-」を入れて灰色にしておきます。列の位置が毎月同じなら、式もそのまま使えます。

2. 入力の決まりを、表の一番上か別のシートに書く

入力の決まりがあいまいだと、式で正しく数えられません。次のように決めて、表に添えます。

・勤務した日:勤務時間を数字で入れる(8.5=8時間30分。分は書かない)
・休んだ日:決まった記号だけを使う(例:有=有給休暇、特=特別休暇、欠=欠勤)
・まだ確かめていない日:「?」を入れ、要確認の欄に理由を書く
・空欄:その日は勤務の予定がない日だけ

「休」「やすみ」「×」のように人によって書き方が違うと、数えられません。記号は一覧から選ぶ形にしておくと、書き間違いを防げます。

3. 合計は手で足さず、式で出す

出勤日数や合計時間は、手で数えずに式で出します。何を「出勤日数」として数えるかは、職場の決まりに沿って決めます(例:勤務時間の数字が入っている日だけを数える)。

式の書き方が分からないときは、生成AIに次のように聞けます。

表計算で、C列からAG列のうち「数字が入っているセル」の数と、その合計を出す式を、それぞれ教えてください。「有」「特」「欠」「?」「-」の文字は数えないでください。実際のデータは入力しません。

AIが出した式は、次の5で架空の数日分を使って試してから、本番の表に入れます。

4. 例外は合計の欄に書き込まず、要確認の欄に残す

打刻漏れ、遅刻・早退、休みの種類が分からない日などは、合計の欄を手で直さず、その日に「?」を入れ、要確認の欄に「12日 打刻なし」のように書きます。元の記録で確かめ終わったら、数字か記号に直し、確認者と日付を残します。

打刻漏れの確かめ方は、勤怠の打刻漏れを、日付・勤務実績・確認先から修正依頼するにまとめています。

5. 架空の数日分で、入力から検算まで試す

本番で使う前に、架空の一人・数日分を入れて、式が思ったとおりに動くかを確かめます。答えが分かっている例で試すのが大事です。

架空の一人(5日分)
1日:8  2日:6.5 3日:有 4日:? 5日:8
期待する答え:出勤日数 3日/合計時間 22.5時間/要確認 4日

式の答えが期待する答えと違えば、式か入力の決まりを見直します。

6. 翌月は、入力の入っていない空のひな形から作る

先月の表をそのままコピーすると、先月の勤務時間や確認済みの印が残ってしまうことがあります。翌月は、入力も確認の記録も入っていない空のひな形を複製し、対象の月・対象者・その月の最終日・式の範囲を確かめてから使います。入社・退職で人が変わったときは、行を足すか、退職した人の行に「対象外」と書きます。

よくある失敗

  • 先月の表をそのまま使い回して、先月の数字や確認の印が残る
  • 休みの書き方が人によって違い、式で数えられない
  • 確かめていない日を、推測で数字にしてしまう
  • 集計表だけを残して、元の勤怠記録を確かめられなくなる

5. 完成例

以下は架空の例です。

職員番号|氏名 |1日|2日|3日|…|出勤日数|合計時間|要確認     |確認
001  |架空A |8 |有 |8 |…|20   |160.0 |なし      |済 10/1
002  |架空B |6 |6 |? |…|18   |108.0 |3日 打刻なし  |未
003  |架空C |特 |8 |8 |…|21   |168.0 |1日 休みの種類 |未

合計は式で出ていて、要確認の欄から順に、元の記録と照らせる形になっています。

6. 使うときの注意

集計表の形をそろえても、元の勤怠記録が正しくなければ、合計も正しくなりません。打刻データや届出と照らす作業は残ります。集計表は、始業・終業の時刻の記録の代わりにはなりません。

割増賃金、休憩時間の扱い、労働時間の数え方は、職場の決まりと法令に沿って判断します。この記事の表は、集計を見やすくするためのもので、賃金の計算方法を決めるものではありません。

職員の氏名や勤務の記録は個人情報です。表の保存場所、閲覧できる人、生成AIに入力しないことを、職場のルールで確認してください。

7. 今日できたこと

  • 勤怠の集計表を「1人1行・1日1列」の形に決められた。
  • 入力の決まりを表に添えられた。
  • 合計を式で出し、例外を要確認の欄に分けられた。
  • 架空の数日分で、式を検算できた。

今日は、空の表に見出しと入力の決まりを書けただけでも十分です。

8. ほー先輩の一言

ほー先輩:まずは架空の一人分で、集計できるか試してみましょう。うまく動いたら、来月から同じ形で使えます。

役に立ちそうな人へ

この相談事例のリンクを渡せます。