1. 今日の相談
「常連のお客様の名前と顔がなかなか覚えられません。向こうは私を覚えてくださっているのに、申し訳なくて」
記憶力の問題にしないのがこつです。接客が終わった直後の10秒メモと、開店前の1分見返し。この二つの仕組みで、記憶力に関係なく「覚えている店の人」になれます。
2. 大丈夫です
ほー先輩:一流のホテルマンかて、全部頭で覚えとるわけやない。裏にちゃんと仕組みがあるんや。あなたに足りんのは記憶力やのうて、メモの型だけやで。
AIには、メモの型と覚えるこつを作ってもらいます。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTと、小さなノート(またはお店で決めた記録の場所)です。
お客様のメモは個人情報です。店の管理下で保管し、持ち歩かない・本人が見ても困らない内容だけを書くが絶対のルールです。実際のお客様の情報はAIへ渡しません。
4. 実際にやってみる
1. AIへメモの型を頼む
店でお客様の名前と好みを覚えるための「顧客メモの型」を作ってください。
・項目:お名前(分かれば)・見た目より特徴的な話題(いつも買う物・話してくれたこと)・来店の曜日や時間帯・次に話せそうな話題
・ルール:本人が話してくれたことだけ書く/容姿の描写や当人が見て嫌な表現は書かない/店の決めた場所に保管し持ち歩かない
・運用:接客後の10秒で1行だけ/開店前に今日来そうな方の分を1分見返す
・覚えるこつ:名前を聞いたら会話の中で1回呼ぶ、を添えて
1枚のルールにまとめてください。
2. 接客後10秒で1行だけ書く
「鈴木様・いつも火曜午前・紅茶の葉・お孫さんの話」。長く書かない、感想を書かない、事実だけ。10秒で書ける量が続く量です。
3. 名前は「その場で1回呼ぶ」
お名前を伺ったら、会話の中で1回だけ使います(「鈴木様、こちらが新しい入荷です」)。声に出した名前は、書いた名前の3倍残ります。
4. 開店前に1分だけ見返す
今日来そうな曜日の方のメモを開店前にさっと見る。この1分が「いらっしゃいませ、◯◯様」を作ります。
5. 思い出せなくても焦らない
名前が出てこない日は、無理に呼ばず普通に接客して、帰り際にメモを見返せば十分です。間違った名前で呼ぶことだけ避けます。
5. 完成例
【架空の顧客メモ(店内保管)】
◯◯様|火曜午前|紅茶の葉(ダージリン系)|
お孫さんが春から小学生
△△様|土曜夕方|ご夫婦で来店|犬の話題
(豆柴・名前は聞けたら追記)
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ルール:
・本人が話したことだけ/見られて困る表現は書かない
・接客後10秒で1行/開店前に1分見返し
・このノートは店から持ち出さない
6. 使うときの注意
メモの存在をお客様に聞かれたら、隠さず「常連の皆さまへのご案内に役立てるための控えです」と答えられる内容だけを書く——これが線引きの分かりやすい基準です。スタッフ間で共有する場合も同じ基準で、退職者が出たら保管場所の見直しを。名前の聞き取りに自信がないときは、その場で「恐れ入ります、何とお読みしますか」と確認する方が、間違えて覚えるより何倍も良いです。
7. 今日できたこと
- 記憶力でなく仕組みで覚える形にできた。
- 10秒メモと1分見返しの習慣が決まった。
- 個人情報の線引きも明確になった。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:「覚えていてくれた」は、お金のかからん最高のサービスや。あなたの10秒メモが、それを毎日作るんやで。
やさしいAI仕事術