1. 今日の相談
「職場で秋の見学会を企画することになり、企画書を出すよう言われました。何を書けばよいのか、決まっていないことも多くて、書き出せません」
企画書で読む人が最初に知りたいのは、誰に向けて、何をするのか、なぜ今なのかです。これが一枚の上半分にあれば、下半分の日程・体制・費用を読んでもらえます。
決まっていない項目は、空欄のままにせず「〇日までに決める」と書きます。未定が明示されている企画書は、読む人が「どこを手伝えばよいか」を判断できます。
2. 大丈夫です
ほー先輩:企画書は、面白さを熱く語る紙やない。「誰に・何を・なぜ今」が一枚で分かる紙や。聞かれてから足すぐらいで、ちょうどええ。
目的は一文にします。「〇〇の人に、〇〇を知ってもらう」の形です。目的が二つあると、内容も二つになり、費用も判断も重くなります。
対象は絞ります。「地域の皆さん」より「近隣の〇〇に通う保護者」のほうが、内容と案内の方法が決めやすくなります。
案を出す段階に戻るときは、企画のアイデアを、空の発想シートから広げるを使ってください。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTと、企画の決定事項(目的、時期、予算の枠、決裁者)です。
ChatGPTには、架空の練習例から一枚の空欄の型だけを作らせます。実際の企画名、参加者や関係者の名前、予算の実額、社内で未公開の情報は入力しません。
4. 実際にやってみる
1. 目的と対象を一文ずつにする
「誰に」「何を」を別々に書き、あとで一文につなげます。対象が絞れないときは、最初の一回の対象だけを決めます。
2. 内容を三行以内にする
当日(または実施時)に何をするかを、時間順に三行以内で書きます。詳しい進行表は別紙にし、企画書には載せません。
3. 日程・体制・費用を、決まっている範囲で書く
日程は候補でもよいので書き、決定日を添えます。体制は「担当・協力・決裁者」の三つ。費用は枠と内訳の見込みを分け、未定なら見積もる期限を書きます。
4. 固定の練習例で空欄の型を作る
実在の団体や行事とは無関係な「町内読書会の秋の公開読書会」という固定の練習例だけを使い、
一枚の企画書の空欄の型を作ってください。
順番は「企画名」「目的(誰に・何を・なぜ今、を一文)」「対象と想定人数」「内容(三行以内)」「日程(候補と決定日)」「体制(担当・協力・決裁者)」「費用(枠と内訳の見込み)」「判断してほしいこと」「未定の項目と決める期限」「作成日と作成者」です。
人数、金額、日付、氏名、団体名はすべて空欄にし、推測で埋めないでください。
一枚に収まる長さにしてください。
5. 「判断してほしいこと」を最後に置く
「実施の可否」「予算枠の承認」「日程の決定」のうち、今回の企画書で決めてほしいことを一つか二つ書きます。読む人は、何を返事すればよいかが分かります。
5. 完成例
以下は架空例です。
企画書:秋の公開読書会
1. 目的
近隣の[対象]に、読書会の活動を知ってもらい、参加のきっかけを作る。
2. 対象と想定人数
[対象]、[人数]名程度(会場の定員に合わせて上限を設定)。
3. 内容
・前半:会員による本の紹介([分])
・後半:参加者と会員の自由な交流([分])
・終了時:次回案内の配布
4. 日程
候補:[日付]または[日付]。[日付]までに決定。
5. 体制
担当:[氏名] 協力:[氏名](受付・会場) 決裁:[役職]
6. 費用
枠:[金額]以内。内訳の見込み:印刷[金額]・お茶[金額]。会場費は[日付]までに確認。
7. 判断してほしいこと
実施の可否と、費用枠の承認。
8. 未定の項目と決める期限
会場の予約可否([日付]まで)、案内の配布方法([日付]まで)。
作成日:[日付] 作成者:[氏名]
上半分で「誰に・何を・なぜ今」が分かり、下半分で判断に必要な材料と未定の期限が並んでいます。
6. 使うときの注意
参加者の個人情報や、外部の協力者の連絡先は企画書に載せません。必要なら別紙で、閲覧できる人を限ります。
費用の実額や取引先の見積もりを書くときは、社内の決裁ルールに従い、承認前に外へ出しません。
企画が通ったあとの案内状は、案内状は、読む人が「行くか決められる」順に書くへ進むと、そのまま作れます。
7. 今日できたこと
- 目的を「誰に・何を・なぜ今」の一文にできた。
- 内容を三行以内にまとめられた。
- 未定の項目に決める期限を付けられた。
- 予算の実額や関係者をAIへ渡さずに済んだ。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:企画書の一枚目で読む人が知りたいんは、面白いかどうかより「誰に・何を・なぜ今」や。そこが一文で言えたら、もう半分は通ってるで。
やさしいAI仕事術