1. 今日の相談
「小さな教室をやっています。問い合わせのメールって、実はほとんど同じなんです。『体験はできますか』『駐車場はありますか』『予約を変更したい』。なのに毎回、失礼がないかドキドキしながらゼロから書いて、10分15分かかってしまう。返信は大事にしたいけど、この時間、どうにかならないかなって」
問い合わせ返信の悩みは、お店・教室・事務所・どんな仕事にも共通です。そして特徴的なのは、来る質問の8割が、いつもの数種類だということ。毎回ゼロから書くのは、真面目さの無駄づかいです。
今日は、よく来る質問ごとの「返信の型」を一度だけ作って、明日からの返信を5分にします。
2. 大丈夫です
ほー先輩:大丈夫やで。やることは一回きりの仕込みや。AIに渡すのは「よく来る質問の種類」だけ。実際のお客さんのメールは、名前も事情も入ってるから、貼らへん。型ができたら、料金や時間みたいな大事な事実は、あなたが正しい情報から書き入れる——この分担でいこ。
線引きを最初に。
- 実際の問い合わせメールを、そのままAIに貼りません。お客様の名前・連絡先・事情が含まれているからです。渡すのは「どんな質問がよく来るか」の種類だけ
- 料金・営業時間・予約のルールなどの事実は、AIに書かせません。型の中は( )の空欄にしておき、お店の正しい情報から自分で転記します。AIがもっともらしい時間や料金を作ってしまうのを防ぐためです
- 型を作ったあとも、送る前のひと目の確認は毎回。相手の名前と用件に合っているか、だけ見ます
3. 今日使うAI・道具
今日使うのは1つだけです。
- ChatGPT(無料で始められます) … よく来る質問の種類から、感じのよい返信の型を作ってもらいます。実際のメールやお客様の情報は入力しません。
仕事のメールで使ってよいか(職場がある方は承認された環境か)の確認も、いつもどおり。
4. 実際にやってみる
ステップ1:よく来る質問を「種類」で書き出す
うちによく来る問い合わせ(教室の例)
・体験レッスンはできるか
・駐車場はあるか
・予約の変更・キャンセルをしたい
・月謝と支払い方法を知りたい
お客様の名前や実際のメール文は書きません。種類だけです。
ステップ2:ChatGPTに、型づくりを頼む
お客様からの問い合わせに使う「返信の型」を作ってください。 ①渡した質問の種類ごとに、1通ずつ作ってください。 ②構成は「お礼→答え→ひとこと添える→締め」の順にしてください。 ③料金・時間・ルールなどの具体的な中身は書かず、( )の空欄にしてください。 ④丁寧すぎて堅くならない、感じのよい文にしてください。 ⑤渡していない質問やサービス内容を、推測して足さないでください。
【よく来る質問の種類】(ここに貼る)
ステップ3:空欄を正しい情報で埋めて、手元に保存する
- ( )の中身は、お店の正しい情報(料金表・営業時間の掲示・予約ルール)から書き写します。うろ覚えで埋めない
- できた型は、メモアプリや下書きフォルダに保存。使うときは、相手の名前と用件に合っているかをひと目確認してから送ります
- 季節や料金が変わったら、型も更新。「型の見直し日」をメモしておくと安心です
5. 完成例
架空の例で見てみましょう。「体験レッスンはできますか」への型はこんな形です。
アフター(ChatGPTが作った返信の型・抜粋)
お問い合わせありがとうございます。
体験レッスンは( 曜日・時間帯 )にご用意しています。
料金は( )円で、持ち物は( )です。
はじめての方には( ひとこと:例=見学だけでも歓迎です )。
ご希望の日程がありましたら、お気軽にお知らせください。
空欄に正しい情報を一度入れてしまえば、次からはコピーして、相手に合わせてひとこと直すだけ。ゼロから書く10分が、確認する2分に変わります。
6. 使う前に確認したいこと
この使い方の値打ちは、返信の丁寧さが安定することです。急いでいる日も疲れている日も、同じ品質で返せる。それはお客様への信頼にそのままつながります。
守る線をもう一度。実際のメールとお客様の情報はAIに貼らない。料金・時間などの事実は正しい情報から自分で転記。送る前のひと目確認は毎回。問い合わせの中に、クレームや込み入ったご相談が混ざっていたら——それは型の外です。落ち着いて、個別に向き合いましょう。
口頭でよく聞かれる質問の整理にはよくある質問への答え方、1通ずつの返信に悩むときは気が重いメール返信が使えます。
7. 今日できたこと
- よく来る問い合わせを「種類」で整理して、返信の型を作れた。
- 実際のメールを貼らない・事実は自分で転記、という安全な作り方が分かった。
- 毎回ゼロから書く10分を、確認するだけの2分に変える仕組みができた。
明日の1通目から、もう悩みません。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:型って聞くと冷たい感じがするかもしれんけどな、逆やで。型が答えの部分を受け持ってくれるから、あなたは最後の「ひとこと添える」に気持ちを使える。効率化で生まれた余裕は、ぜんぶ丁寧さに返ってくるんや。
やさしいAI仕事術