仕事の段取りの相談事例

緊急連絡網は、電話番号の一覧表ではない——回す順番・止まったときの迂回・個人情報の三つで作る

災害や急な休業の連絡が確実に回るように、連絡の順番、つながらないときの迂回ルール、個人情報の扱いを決めて作る方法

30分 ChatGPT 安心できた

こんな人へ
職場や店舗の緊急連絡網を作るよう頼まれたが、何から決めればよいか分からない人

今日の相談

連絡網、作ってと言われた

職員名簿を前に、緊急連絡網の作り方に迷っている担当者

番号を並べるだけでいい?個人情報も気になる

AIへお願い

連絡の順番と迂回ルールを図に整理している担当者

順番・迂回・個人情報を決めるAIには空の様式だけ頼む

AIの返事

迂回ルール付きで整理された架空の緊急連絡網

止まらない連絡網になる配り方まで決まる

ポイント

今日のポイント

できた!

非常時に回る形になった

完成した連絡網のテスト連絡が最後まで届いた様子

テストで15分で回った個人情報も守れた

また困ったらおいでと言うほー先輩

作って終わりやない。一回テストで回してみて、初めて連絡網や。

絵で流れはつかめたやろ? ほな、このとおりにやってみよか。コピーして使える手順を下に置いといたで。

このとおりに、5分でやってみる コピーして使える手順・スマホでもできます

1. 今日の相談

「台風のときの臨時休業やシフト変更を伝えるために、緊急連絡網を作ってと言われました。電話番号を順番に並べた表を作ればいいんでしょうか。ただ、個人の携帯番号を一覧にして配るのも気になっていて。あと、電話に出ない人がいたら、そこで止まりますよね」

そのとおりです。連絡網がいちばん失敗するのは「途中で止まる」こと。そして次に多いのが、個人情報の扱いで揉めることです。

緊急連絡網は、番号の一覧表ではありません。回す順番・つながらないときの迂回・個人情報の扱い——この三つを決める仕事です。

2. 大丈夫です

ほー先輩:非常時ってのはな、誰かが電車の中やったり、電池が切れてたり、寝てたりするもんや。せやから「全員つながる前提」で作った連絡網は、必ずどこかで止まる。「つながらん前提」で作るんや。

決めることは三つです。

  • 順番……誰が起点で、誰が誰に回すか。1人あたりの連絡先は2〜3人まで
  • 迂回……10分応答がなければ次の人へ飛ばし、あとで折り返す。この一行があるだけで止まらなくなります
  • 個人情報……番号一覧を全員に配らない。自分が掛ける相手の分だけ渡す方法があります

電話だけにこだわる必要もありません。一斉連絡(LINEグループやメール)を第一報にして、電話は応答確認に使う——この二段構えにすると、速さと確実さが両立します。

3. 今日使うAI・道具

使うのはChatGPTと、正式な職員名簿です。

  • 職員名簿……連絡先の正は総務・管理者が持つ名簿。記憶や古い表から写さない
  • ChatGPT……連絡網の空の様式と、非常時に読み上げる連絡文のひな形を作るところまで

実際の氏名・電話番号・住所をAIへ入力しません。様式を作ってから、名簿を見て人が記入します。埋めた後の表をAIに「確認して」と貼り戻すのも同じ理由でやめておきます。

4. 実際にやってみる

1. 起点と枝分かれを決める

管理者
 ├─ Aさん ─ Bさん ─ Cさん
 ├─ Dさん ─ Eさん ─ Fさん
 └─ Gさん ─ Hさん

一列に長くつなげないのがコツです。枝を分けるほど、1本止まったときの被害が小さくなります。

2. 迂回ルールを一行で決める

・電話は2回まで。応答がなければ10分待たず次の人へ掛ける
・飛ばされた人には、あとで起点(管理者)から折り返す
・最後の人は、回り切ったことを起点へ報告する

「最後の人が起点へ報告」まで入れると、どこで止まったかが分かります。

3. 伝える内容のひな形を先に作る

非常時は、掛ける側も慌てています。読み上げるだけで済む形にしておきます。

【緊急連絡】◯◯(店・事業所名)の連絡網です。
本日[日付]、[臨時休業/開始時刻変更]となりました。
理由:[台風接近のため]
次の連絡:[本日17時にあらためて連絡します]
この内容を、次の[氏名]さんへお伝えください。

4. AIへ空の様式を頼む

実際の氏名や電話番号を入力せずに使える、職場の緊急連絡網の空の様式を作ってください。
枝分かれ式(起点1人→枝3本→各枝2〜3人)で、氏名と連絡先が空欄の表と、
「応答がないときの迂回ルール」「最終報告」の記入欄、
読み上げ用の連絡文ひな形(日付・内容・次の連絡が空欄)を付けてください。

5. 配り方を決める

全員に全番号を配ると、退職者が出るたびに回収の問題が起きます。

  • 各自に渡すのは自分が掛ける相手の分だけ
  • 全体表は管理者と起点だけが保管
  • 紙で配る場合は「業務外で使わない・撮影して共有しない」を一行添える

6. 15分のテストを一度やる

「テストです。回してください」だけの連絡を実際に回します。作って終わりの連絡網は、非常時に必ず止まります。所要時間と止まった場所を記録して、枝を組み替えます。

5. 完成例

以下は架空の例です。

【◯◯店 緊急連絡網】(2026年8月改定)

起点:店長
 ├─ 枝1:Aさん → Bさん → Cさん
 ├─ 枝2:Dさん → Eさん → Fさん
 └─ 枝3:Gさん → Hさん

ルール:
1. 第一報はLINEグループへ一斉送信。電話はその後の応答確認
2. 電話は2回まで。応答がなければ次の人へ。飛ばされた人へは店長が折り返す
3. 各枝の最後の人は、回り切ったら店長へ「枝◯完了」と報告
4. 各自が持つのは、自分が掛ける相手の連絡先のみ
5. テストは年2回(6月・11月)。所要時間を記録する

前回テスト:2026年6月12日 全枝完了まで14分(枝2で8分停滞→枝を組み替え済み)

テストの記録まで書いてあると、次の担当者が「生きている連絡網」だと分かります。

場面別の連絡文(そのまま使えます)

① 臨時休業

【緊急連絡】[店舗名]です。台風[号数]接近のため、本日[日付]は臨時休業とします。
出勤予定だった方は自宅待機をお願いします。
営業再開は[日付]の[時刻]に、あらためてこの連絡網でお知らせします。

② 開始時刻の変更

【緊急連絡】[店舗名]です。[理由]のため、本日の開店を[時刻]に変更します。
[対象シフト]の方は[時刻]に出勤してください。
判断に迷う場合は[管理者]([連絡手段])へ確認してください。

③ 安否確認(災害時)

【安否確認】[事業所名]です。ご自身とご家族の無事を、
[返信方法]で[時刻]までにお知らせください。
出勤の要否は、安否確認がそろってから別途連絡します。

安否確認と出勤指示を分けるのが要点です。混ぜると、無事の報告より先に出勤の心配が始まります。

緊急連絡網で気をつけたいこと

  • 一列に長くつなぐ——1人止まると全員止まります。枝を分けます
  • 迂回ルールを決めない——「出るまで掛け続ける」は、そこで連絡網が止まっています
  • 全員に全番号を配る——必要な範囲だけ。退職時の回収も決めておきます
  • 名簿を更新しない——入退職のたびに直します。年2回のテストが点検を兼ねます
  • テストをしない——非常時が初回テストになる連絡網は、ほぼ止まります
  • 業務連絡に使い回す——緊急用は緊急専用に。普段から鳴る番号は、非常時に無視されます

安否確認そのものの文面は、安否確認の連絡の仕方にまとめてあります。

6. 使うときの注意

従業員の連絡先は個人情報です。取得の目的(緊急連絡)を伝えて集め、目的外に使わない——ここは作り方以前の前提です。保管場所と閲覧できる人も決めておきます。

医療・介護・保育など、行政への報告や利用者家族への連絡が定められている業種では、職員向け連絡網とは別に、所管への連絡手順を確認してください。BCP(事業継続計画)の様式が決まっている場合は、そちらに合わせます。

実際の氏名・電話番号をAIへ入力しない運用は、作った後も守ります。

7. 今日できたこと

  • 連絡網を「順番・迂回・個人情報」の三つで設計できた。
  • つながらない前提のルールを一行で決められた。
  • 読み上げるだけの連絡文ひな形を用意できた。
  • 配り方とテストの予定まで決められた。

あとは一度、テストで回すだけです。回った連絡網だけが、本番で役に立ちます。

8. ほー先輩の一言

ほー先輩:連絡網ってな、作った日は誰も褒めてくれへん地味な仕事や。せやけど台風の朝、全員に15分で連絡が回ったとき、あんたの地味な30分が全員を守るんや。派手やないけど、ええ仕事や。テストまでやって、初めて完成やで。

この型を保存する緊急連絡網の設計メモ・コピーして使えます

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