1. 今日の相談
「出張と備品購入の経費精算を初めて任されました。領収書はそろっているのですが、精算書に何を書けばよいのか分からず、差し戻されないか不安です」
経費精算で差し戻される理由の多くは、金額の間違いではなく、業務上の目的が書いていないことです。承認する人は、領収書を見ても「何のための支出か」までは分かりません。
必要な項目は五つです。日付、支払先、金額、業務上の目的、証憑(領収書など)の有無。この五つがそろっていれば、承認する人は判断できます。
2. 大丈夫です
ほー先輩:差し戻されるんは、金額やなくて「何のために」が抜けてるときや。目的の一行があるだけで、承認する人は領収書を見んでも判断できるんやで。
精算の様式と規程(上限、対象になる費目、提出期限、領収書の要件)は職場ごとに違います。まず規程と様式を確かめ、様式があればそれを使います。
領収書は、宛名と但し書きが規程に合っているかを見ます。「お品代」だけの但し書きは、職場によっては受け付けません。もらい方は領収書のもらい方|宛名・但し書きの頼み方と確認例にまとめてあります。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTと、職場の経費規程と精算の様式です。
ChatGPTには、架空の練習例から空欄の型だけを作らせます。実際の支払先、金額、領収書の内容、取引先名、自分の口座情報は入力しません。
4. 実際にやってみる
1. 規程と様式を確かめる
対象の費目、一件あたりの上限、提出期限、領収書の要件(宛名・但し書き・電子データの可否)、立替と会社払い(法人カードなど)の区別。分からなければ経理担当に聞きます。
2. 領収書を日付順に並べ、五項目を書き出す
一件ごとに、日付・支払先・金額・業務上の目的・証憑の有無。目的は「〇〇の打ち合わせのための交通費」「〇〇用の備品」のように、業務名で書きます。
3. 差し戻されやすい点を先に見る
目的が書いていない、但し書きが規程に合わない、私用と業務の混在、立替でないものを立替として申請、期限超過。該当があれば、提出前に直します。
4. 固定の練習例で空欄の型を作る
実在の職場や取引とは無関係な「町内読書会の会場備品を立て替えて買った」という固定の練習例だけを使い、
経費精算書の空欄の型を作ってください。
項目は「申請日」「申請者」「明細(一行に一件:日付・支払先・費目・金額・業務上の目的・証憑の有無)」「合計」「支払方法(立替・会社払い)」「振込先の記載欄(口座情報は空欄)」「承認欄」です。
金額、支払先、口座情報、氏名、日付は書かず、すべて空欄にしてください。
表の形にしてください。
5. 合計を検算し、証憑の枚数と合わせる
明細の合計と証憑の枚数を数えます。電子データの領収書は、規程で認められた保存方法に従います。
月次の締めに間に合わせる考え方は月次締め前の未処理を、理由・担当・期限・確認先へ分けて残す、提出の呼びかけ側は月末の経費提出リマインドを、責めずに分かりやすく送るにあります。
5. 完成例
以下は架空例です。
経費精算書
申請日:[日付] 申請者:[部署・氏名]
明細:
日付 支払先 費目 金額 業務上の目的 証憑
[日付] [支払先] 交通費 [金額] [取引先名]との打ち合わせ往復 領収書あり
[日付] [支払先] 消耗品費 [金額] [用途]用のラベルシール 領収書あり
[日付] [支払先] 会議費 [金額] [会議名]の飲み物(参加[人数]名) 領収書あり
合計:[金額]
支払方法:立替([件数]件)
振込先:[社内登録済みの口座を使用]
承認欄:______
目的の欄に業務名が入っているので、承認する人は明細だけで判断できます。
6. 使うときの注意
私用が混ざった支出(個人の買い物と一緒の領収書)は、業務分だけを申請し、按分の根拠を書きます。判断に迷うものは、申請前に経理担当へ確認します。
領収書の原本は、規程で決められた期間保管が必要な場合があります。提出後の扱い(返却か経理で保管か)を確かめます。
口座情報は精算書に手書きせず、社内で登録済みの情報を使います。変更があるときは、経理の手続きで行います。
7. 今日できたこと
- 五項目をそろえて書けた。
- 目的を業務名で一行にできた。
- 差し戻されやすい点を提出前に直せた。
- 支払先や金額をAIへ渡さずに済んだ。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:通る精算書は、承認する人が領収書を見んでも分かる精算書や。目的の一行を、面倒がらずに書こな。
やさしいAI仕事術