1. 今日の相談
「使っている業務サービスを解約することになり、相手へ通知書を出すよう言われました。何を書けばよいのか、いつまでに出せばよいのかが分かりません」
解約通知書で最初に見るのは、書き方ではなく契約書の解約条項です。予告期間(〇か月前まで)、通知の方法(書面、指定様式、メール可否)、解約日の決まり方(月末、契約満了日)が書かれています。通知書は、その条項に沿って書きます。
項目は五つです。対象の契約、解約日、契約書上の根拠(第〇条)、返却物や精算、連絡先。
2. 大丈夫です
ほー先輩:解約通知は、気持ちを伝える紙やなくて、契約書の解約条項をそのまま写す紙や。予告期間と方法、そこを先に見よな。
解約の理由は、契約書で求められていなければ書きません。書く場合も一言にします。
解約前に確かめる項目(データの取り出し、請求の締め、引き継ぎ)は業務サービスを解約する前に、データ・請求・権限・連携解除を確認するにあります。通知書は、それらの確認が済んでから出します。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTと、解約する契約の契約書(とくに解約条項と通知先)です。
ChatGPTには、架空の練習例から空欄の型だけを作らせます。契約書の実物、契約先の会社名、契約番号、金額は入力しません。
4. 実際にやってみる
1. 契約書の解約条項を読む
予告期間、通知の方法と宛先、解約日の決まり方、違約金や精算の定め、返却物。分からない箇所は、契約先か社内の担当に確認します。
2. 解約日を逆算する
予告期間から、通知が相手に届くべき期限を出します。「〇月末で解約するなら、〇月〇日までに到着」の形です。郵送なら到着日、指定様式なら受付日で数えます。
3. 固定の練習例で空欄の型を作る
実在の企業や契約とは無関係な「町内読書会が借りている会場の利用契約を終える」という固定の練習例だけを使い、
解約通知書の空欄の型を作ってください。
項目は「表題」「通知日」「宛先(契約先)」「通知者(契約者名・担当・連絡先)」「対象の契約(契約名・契約番号・契約日)」「解約日」「根拠(契約書の条項番号)」「返却物と精算の確認」「解約に伴う手続きの問い合わせ先」です。
解約の理由の欄は作らないでください。
会社名、契約番号、日付、金額、氏名は書かず、すべて空欄にしてください。
4. 通知の方法を契約どおりにする
書面が必要なら書面で、指定様式があればそれで、メール可ならメールで送り、届いたことを確かめます。控えを保管します。
5. 解約後の請求と返却を確かめる
最終の請求書、日割りの精算、返却した物の受領を確認し、解約が完了した記録を残します。
5. 完成例
以下は架空例です。契約書の条項番号や日付は、実際の契約書から転記する前提の空欄です。
解約通知書
[通知日]
[契約先の会社名]御中
[自社名]
[部署・氏名](電話:[番号])
下記の契約について、契約書第[条]に基づき、解約をご通知いたします。
対象の契約:[契約名](契約番号:[番号]、契約日:[日付])
解約日:[日付]
根拠:契約書第[条](解約の予告期間[期間])
解約に伴い、貸与品[品名]は[日付]までに返却いたします。
最終のご請求および精算については、ご案内をお願いいたします。
本件に関するお問い合わせ先:[部署・氏名・連絡先]
理由は書かず、契約書の条項と解約日が中心です。
6. 使うときの注意
予告期間を過ぎてからの通知は、解約日がずれたり、追加の費用が発生したりします。期限が近いときは、先に電話で連絡し、書面を追って送ります。
違約金や損害賠償の条項がある契約は、通知の前に社内の責任者や契約担当に確認します。
解約と同時に、社内のアカウント停止、支払いの停止、関連する契約(連動するサービス)の扱いも確認します。
7. 今日できたこと
- 契約書の解約条項を先に読めた。
- 解約日を予告期間から逆算できた。
- 五つの項目で通知書を作れた。
- 契約書の実物や会社名をAIへ渡さずに済んだ。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:解約の揉め事は、たいてい予告期間と方法の見落としや。契約書の一行を写すだけで防げるんやから、そこから始めよな。
やさしいAI仕事術