1. 今日の相談
「取引先から注文のメールをもらいました。『承りました』とお礼を返すだけでよいのでしょうか。あとで数量や納期で揉めないか心配です」
受注確認メールの役目は、お礼ではなく、相手の注文をこちらの言葉で読み上げて、食い違いをその場で見つけることです。品名・数量・金額と支払条件・納期と納品方法を並べて返せば、相手は違いに気づけます。
見積書と注文内容が違う点があれば、確認の文にします。黙って進めると、納品後に揉めます。
2. 大丈夫です
ほー先輩:受注確認は、お礼のメールやない。相手の注文をこっちの言葉で読み上げて、ずれを見つける紙や。復唱して返すだけで、相手が「あ、違う」と気づけるんやで。
納期は「〇日以内」のような相対の表現でなく、起点と日付で書きます。「ご入金確認後〇営業日、〇月〇日ごろの出荷予定」の形です。
注文を受けた側の受注確認と、注文する側の注文書は、あとで揉めない項目から埋める——品名・数量・単価・納期・支払条件・連絡先は、同じ項目を両側から書く関係です。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTと、受けた注文の内容(注文書やメール)と見積書です。
ChatGPTには、架空の練習例から空欄の型だけを作らせます。相手の会社名、品名、金額、口座情報、注文番号は入力しません。
4. 実際にやってみる
1. 注文内容と見積書を照合する
品名、数量と単位、単価、合計、納期、納品先、支払条件。見積書と違う点に印を付けます。
2. 違う点の扱いを決める
こちらで受けられる違いはそのまま復唱し、受けられない違い(数量が在庫を超える、納期が間に合わない)は確認の文にします。
3. 固定の練習例で空欄の型を作る
実在の企業や取引とは無関係な「町内読書会の会報の印刷を受注した」という固定の練習例だけを使い、
受注確認メールの空欄の型を作ってください。
順番は「注文へのお礼」「注文内容の復唱(品名・数量と単位・単価・合計)」「支払条件」「納期(起点と日付)と納品方法・納品先」「見積書と異なる点があれば確認の一文」「次の連絡(出荷時など)」「問い合わせ先」です。
会社名、担当者名、品名、金額、日付、口座情報は書かず、すべて空欄にしてください。
4. 次の連絡をいつするかを書く
「出荷時に改めてご連絡します」「納品日の前日にご連絡します」のように、相手が次に何を待てばよいかを書きます。
5. 返事が来なくても、確認メールを保管する
受注確認は取引の記録です。相手から訂正がなければ、その内容で進めてよい根拠になります。納品後は納品完了メールを、受け取る人が確認しやすく書くへつなげます。
5. 完成例
以下は架空例です。
件名:ご注文の確認(注文番号[番号]・[品名])
[会社名]
[担当者名]様
お世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
このたびはご注文をいただき、ありがとうございます。
下記のとおり承りましたので、内容をご確認ください。
品名:[品名]
数量:[数量][単位]
単価:[単価](税別) 合計:[合計](税込)
支払条件:[締め日]締め・[支払日]払い
納期:[日付]出荷予定(ご入金確認後[営業日])
納品方法・納品先:[方法]/[納品先]
なお、お見積もり時の数量[数量]と異なっておりますが、上記の数量で相違ないでしょうか。
出荷の際に改めてご連絡いたします。
ご不明な点は[連絡先]までお願いいたします。
注文内容を復唱し、見積書との違いを一文で確認しています。
6. 使うときの注意
在庫や納期が確約できない場合は、「予定」と書き、確定したら再度連絡します。確約していない納期を断定して書きません。
支払条件や口座情報は、社内で決まったものを使います。メールで初めて口座を案内する場合は、相手が正式な方法で確認できるようにします。
受注確認の内容と実際の納品が違うことになったら、納品前に連絡します。黙って変えません。
7. 今日できたこと
- 注文内容を復唱して返せた。
- 見積書と違う点を確認の文にできた。
- 納期を起点と日付で書けた。
- 相手の会社名や金額をAIへ渡さずに済んだ。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:復唱して返すだけで、相手が「あ、違う」と気づける。それが受注確認の値打ちや。お礼は一行でええ。
やさしいAI仕事術