相談事例

行事の反省を、来年に届く「引き継ぎメモ」にする

反省会ではいい意見が出たのに、翌年の担当者には何も残っていない。今年の反省を、来年の準備が楽になる一枚のメモにしたい

10分 ChatGPT できたまた来たい

こんな人へ
行事の反省会をまとめる立場の人・「去年どうだったか」が分からないまま毎年ゼロから準備している人

今日の相談

来年に残らない…

反省会の走り書きメモが活かされないまま埋もれていくことに悩む主人公

反省会で出た声がメモのまま消えていく…

AIへお願い

個人や職場が分かる情報を置き換えた反省会のメモを、AIに渡している相談者

個人や職場が分かる情報を伏せ反省メモをAIに渡す

AIの返事

来年の担当者向けに見出しつきで整理された引き継ぎメモが返ってきた画面

来年の担当者が読める引き継ぎメモが返ってくる

ポイント

今日のポイント

できた!

来年の自分たちへ

完成した引き継ぎメモをファイルに綴じ、来年へ手渡す準備ができた相談者

次の担当者が最初に読む一枚のメモになった

また困ったらおいでと言うほー先輩

ええ反省会やったなら、それを一年後に届けるとこまでが今年の仕事や。並べ直しはAIに任せたらええ。

絵で流れはつかめたやろ? ほな、このとおりにやってみよか。コピーして使える手順を下に置いといたで。

このとおりに、5分でやってみる コピーして使える手順・スマホでもできます

1. 今日の相談

「先週、夏祭りが終わって反省会をしたんです。『受付の列が長かった』『雨天の判断が遅れた』——いい意見がたくさん出ました。でも去年もきっと同じような会をしたはずなのに、今年の準備で去年の反省を見た記憶がなくて。私のこの走り書きも、たぶん来年誰も見ない。毎年ゼロからやり直してる気がします」

これは「メモを取っていない」問題ではありません。反省が「その日の記録」の形のままで、「来年読む形」になっていない問題です。来年の担当者が知りたいのは議論の経過ではなく、「結局どうすることになったのか」「最初に何を確認すればいいのか」だけ。形が違うから、届かないのです。

振り返りの整理では自分の学びを、アンケートのまとめではみんなの声を扱いました。今日は組織の記憶を、時間差で引き継ぐやり方です。

2. 大丈夫です

ほー先輩:大丈夫やで。反省会の声がちゃんと手元にあるんやから、あとは「来年読む形」に並べ直すだけや。それはAIの得意技やねん。ただし今日の約束は2つ。個人や職場が分かる情報を置き換えてから渡すこと。そして「誰のせいやったか」をAIに考えさせへんことや。

2つ目が今日の肝です。

  • 反省メモには「受付が混乱した」のような文が並びます。ここでAIに原因をまとめさせると、メモにない「〜が原因と思われる」という推測が混ざりがちです。書いていない原因・責任・評価は、AIに作らせません
  • 職員名・施設名・具体的な日付や場所、珍しい出来事など、組み合わせると個人や職場が分かる情報は置き換えます。ただし、置き換えると事実の意味が変わる記録や、事故・けがに関する記録はAIへ渡さず、職場の正式な様式で扱います

3. 今日使うAI・道具

今日使うのは1つだけです。

  • ChatGPT(無料で始められます) … 反省会の走り書きを、来年の担当者向けの引き継ぎメモに整えてもらいます。個人や職場が分かる情報を置き換えたメモだけを渡します。

職場で使ってよいか(承認された環境か)の確認も、いつもどおり先に。

4. 実際にやってみる

ステップ1:反省会のメモから、個人や職場が分かる情報を置き換える

職員名・施設名・行事名・具体的な日付や場所は、Aさん・施設A・行事Aなどの記号にします。子どもや保護者の情報、事故やけがの詳細は、この引き継ぎメモづくりではAIに渡しません。

・受付の列が最大20分待ちになった(受付2名では足りなかった)
・雨天プログラムへの切り替え判断が開始30分前で、掲示が間に合わなかった
・出し物の音響トラブル。予備のスピーカーで対応できた
・片付けは去年より30分早く終わった(前日に道具を分類しておいたのが良かった)
・来年は受付を3名にする、と反省会で決定
・雨天判断を「前日夕方に仮決定」にする案が出た(決定はしていない)

ポイント:反省会で「決まったこと」と「案が出ただけのこと」を区別して書いておくことです。ここが混ざると、来年「決まってたはず」の混乱が起きます。

ステップ2:ChatGPTに、このまま頼む

次の行事の反省メモを、来年の担当者向けの「引き継ぎメモ」に整えてください。 ①「来年こうすると決まったこと」「来年の担当者が最初に確認すること」「残った課題(未決定)」の3つの見出しに分けてください。 ②うまくいったことも「続けること」として残してください。 ③事実の意味を変えず、メモに書かれていない出来事・原因・理由・責任・感情・評価・診断を推測して書き足さないでください。不明な点は「要確認」としてください。

【行事名・時期】(例:夏祭り・7月) 【反省メモ】(ここに貼る)

ステップ3:反省会の目で確認する——ここからは人の仕事

  • 「決まったこと」欄に、決まっていないものが昇格していないかを確認します。ステップ1の区別が効くのはここです
  • 引き継ぎメモは、職場のルールに沿って、必要な職員だけが見られる保管場所へ。来年の担当者が確認できる場所を、職場で決めておきます
  • 反省の中身そのもの(何を変えるか)は、メモの整理とは別に、職場の話し合いで決める——AIは決定に加わりません

ほー先輩:「決まったこと」と「案」の区別だけは、AIやのうて、その場におった人しか守られへん線やで。

5. 完成例

架空の例で見てみましょう。ステップ1のメモから、こんな引き継ぎメモが返ってきます。

アフター(ChatGPTが整えた引き継ぎメモ・抜粋)

# 夏祭り 引き継ぎメモ(来年の担当者へ)

## 来年こうすると決まったこと
・受付は3名体制にする(今年2名で最大20分待ちが発生)

## 続けること(今年うまくいったこと)
・道具の前日分類(片付けが30分短縮できた)
・音響の予備スピーカー準備(当日のトラブルに対応できた)

## 来年の担当者が最初に確認すること
・雨天プログラムの切り替え判断の時期(今年は30分前で掲示が間に合わず。
 「前日夕方に仮決定」案あり——未決定。要確認)

## 残った課題(未決定)
・雨天判断のルール化(案は出たが決定していない)

「決まったこと」と「未決定」がはっきり分かれているので、来年の担当者は準備会議の議題がこのまま決まる——それがこのメモの値打ちです。

6. 使う前に確認したいこと

守る線は3つ。個人や職場が分かる情報を置き換え、子どもや保護者の情報は渡さない。事故やけがに関わる反省は、このメモではなく職場の正式な報告様式で扱う(ヒヤリハットの記録の線引きと同じです)。そして「何を変えるか」の決定は職場の話し合い——AIが整えるのは、決まったことの並べ方までです。

行事の手順そのものを残したいときは、手順書づくりと組み合わせると、来年はさらに楽になります。

7. 今日できたこと

  • 反省会の走り書きが、来年の担当者が最初に読む一枚になった。
  • 「決まったこと」「最初に確認すること」「未決定の課題」を分ける、引き継ぎの型を覚えた。
  • 原因や責任をAIに推測させない、個人名を渡さない、という安全な線引きが分かった。

来年の反省会のあとも、同じ型で10分。行事のたびに、職場に記憶が積み上がっていきます。

8. ほー先輩の一言

ほー先輩:毎年ゼロからやり直してた準備が、来年は「去年の一枚」から始まる。これはな、あなたが楽になるだけやのうて、次の担当者への思いやりでもあるんや。反省会の熱がいちばん高い今日のうちに、10分だけ。一年後のみんなが、今日のあなたに感謝するで。