1. 今日の相談
「会計の最後がいつも『ありがとうございました』だけで終わってしまいます。もう一言、温かい見送りを添えたいのですが、言葉が出てきません」
出てこないのは当然で、その場で考えているからです。場面別のレパートリーを先に作っておき、合うものを一つ添える。それだけで見送りの後味が変わります。
2. 大丈夫です
ほー先輩:気の利いた一言いうのは、センスやのうて「在庫」の問題なんや。在庫さえあれば、誰でも出せるで。
AIには、季節・天気・商品別の短い一言をまとめて作ってもらいます。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTだけです。
お客様の個人的な事情に踏み込む一言(体調・家族など)は距離感が難しいため、レパートリーは「季節・天気・商品」の三つの安全な引き出しで作ります。
4. 実際にやってみる
1. AIへレパートリーを頼む
店の会計後にお客様へ添える「お見送りの一言」を作ってください。
条件:
・「ありがとうございました」の後に続ける、10文字前後の短い一言
・引き出しは三つ:「季節や天気」(暑い日・雨の日・夕方など)/「商品にひとこと」(贈り物・重い物・食べ物など)/「また来てもらう」(押しつけない言い方)
・それぞれ5つずつ
・かしこまりすぎず、馴れ馴れしすぎない言葉で
・お客様の体調や家族など、個人的な事情には触れない
2. 「商品に触れる」が一番自然
「贈り物でしたら、喜ばれるといいですね」「重いのでお気をつけて」。買った物への一言は、誰にでも言えて心に残ります。
3. 天気の一言は今日から使える
「暑いので、お気をつけて」「雨、上がるといいですね」。窓の外を見れば材料がある、一番簡単な引き出しです。
4. 無理に毎回言わなくてよい
混雑時は「ありがとうございました」だけで十分です。余裕のあるときに一つ添える、くらいが長続きします。
5. スタッフみんなの引き出しにする
レパートリーをレジ裏に貼っておけば、新しい人も自分に合う一言を選べます。全員が同じ言葉を言う必要はありません。
5. 完成例
【架空のお見送りフレーズ集(レジ裏用)】
■季節・天気
「暑いので、お気をつけてお帰りください」
「雨の中ありがとうございます。足元お気をつけて」
■商品にひとこと
「贈り物でしたら、喜ばれるといいですね」
「お荷物重いので、お気をつけて」
「今日中がおいしいので、ぜひ早めにどうぞ」
■また来てもらう
「新しい商品が入ったら、また見にいらしてください」
「ごゆっくりお過ごしくださいね」
※混雑時は無理せず「ありがとうございました」だけでOK
6. 使うときの注意
一言は「短く・軽く」が鉄則で、長い世間話はレジ待ちのお客様の負担になります。お客様の買った物を大きな声で言うのは、周囲に知られたくない買い物の場合もあるため、内容に触れる一言は声の大きさに気を配ります。マニュアル口調で毎回同じ一言を全員が言うと逆効果なので、あくまで「引き出しから選ぶ」形にします。
7. 今日できたこと
- 三つの引き出しでレパートリーを作れた。
- 今日から使える天気の一言が手に入った。
- 店全体で共有できる形になった。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:お客様は商品と一緒に「気分」も持って帰るんや。あなたの一言が、その包装紙になるんやで。
やさしいAI仕事術