文章の相談事例

督促状を、責める文にせず「事実と期日」で書く——催促メールとの使い分けも

入金が確認できないとき、請求の事実・確認のお願い・新しい期日の三つで、取引を壊さずに督促する方法

20分 ChatGPT 安心やってみよう

こんな人へ
入金遅れに気づいたが、取引先との関係を壊さずに督促したい事業者・経理担当者

今日の相談

入金がない。どう言えば…

入金記録を前に、督促状をどう書くか迷っている経理担当者

支払期日を過ぎている関係は壊したくない

AIへお願い

請求書の控えと入金記録を突き合わせて督促状を整理する人

請求の事実・確認・新期日に分ける感情は入れない

AIの返事

事実と期日だけで構成された架空の督促状

行き違いにも対応できる次の期日が明確になる

ポイント

今日のポイント

できた!

落ち着いて出せた

督促状を封筒へ入れて発送する準備が整った様子

責めずに要件が伝わる段階の上げ方も分かった

また困ったらおいでと言うほー先輩

一通目は「確認のお願い」でええ。それで大半は動く。段階は、それからや。

絵で流れはつかめたやろ? ほな、このとおりにやってみよか。コピーして使える手順を下に置いといたで。

このとおりに、5分でやってみる コピーして使える手順・スマホでもできます

1. 今日の相談

「取引先からの入金が、支払期日を10日過ぎても確認できません。督促状を送りたいのですが、強く書いて関係が壊れるのも怖いし、弱く書いて流されるのも困ります。そもそも催促のメールと督促状って、何が違うんでしょうか」

督促で手が止まるのは、「責める文章を書かなければいけない」と思ってしまうからです。

督促状の役割は、責めることではありません。請求の事実を示し、入金状況の確認をお願いし、新しい期日を提示する——この三つです。感情を入れる場所は、最初からありません。

2. 大丈夫です

ほー先輩:まず知っといてほしいんは、入金遅れの大半は「悪意」やなくて「うっかり」や。処理漏れ、担当者の休み、請求書の迷子。せやから一通目は、責める手紙やなくて「確認のお願い」でええんや。

一般に、段階はこう整理できます。

  • 1段階目(期日から数日〜)……メールや電話で、入金状況の確認をお願いする
  • 2段階目(1〜2週間〜)……書面(督促状)で、請求の事実と新しい期日を示す
  • 3段階目……内容証明などの正式な手段を検討する(ここからは専門家に相談)

いきなり強い手段に行かないのは、優しさだけの話ではありません。行き違いだった場合に、こちらが信頼を失うからです。実際、督促状が行き違いになって「もう払ったのに」と怒らせてしまう事故は珍しくありません。だから必ず「行き違いの場合はご容赦ください」の一文を入れます。

3. 今日使うAI・道具

使うのはChatGPTと、手元の記録です。

  • 請求書の控え(請求番号・金額・支払期日)
  • 入金記録(通帳・ネットバンキングで、発送直前にもう一度確認)
  • 契約書や注文書(支払条件の確認)

AIには、実際の取引先名・金額・請求番号を渡しません。空のひな形を作るところまでに使い、中身は記録を見ながら自分で書きます。

発送直前の入金再確認が、この作業でいちばん大事な一手です。書いている間に入金されていた、はよくあります。

4. 実際にやってみる

1. 請求の事実を、記録から書き出す

・請求書番号:◯◯◯◯
・請求日:7月1日
・金額:◯◯円(税込)
・支払期日:7月31日
・8月10日時点で入金未確認

記憶ではなく、請求書の控えと入金記録から写します。ここがずれると、督促自体が崩れます。

2. 一通目は「確認のお願い」の形にする

責める言葉を使わず、事実と確認のお願いだけで組みます。「お支払いいただけていません」ではなく「ご入金が確認できておりません」——主語をこちらの確認に置くと、行き違いにも対応できる文になります。

3. 新しい期日を必ず入れる

期日のない督促は、もう一度流されます。「◯月◯日までにご入金、または お支払い予定日のご連絡をお願いいたします」——入金か、連絡かの二択にしておくと、相手は動きやすくなります。

4. AIへ空のひな形を頼む

実際の取引情報を入力せずに使える、督促状(入金のお願い)の空のひな形を作ってください。
項目は「請求内容(番号・日付・金額・支払期日)」「入金が確認できていない旨」
「行き違いへの配慮」「新しい期日と連絡のお願い」「連絡先」とします。
取引先名、金額、日付は書き込まず、空欄にしてください。

5. 発送直前に、入金をもう一度確認する

ここを飛ばして行き違いになると、取り返しに時間がかかります。確認した日時をメモに残しておくと、あとで説明できます。

5. 完成例

以下は架空の例です。実在の会社・取引とは関係ありません。

                                                2026年8月10日
株式会社◯◯◯◯
経理ご担当者様

                                        株式会社△△△△
                                        経理部(連絡先:00-0000-0000)

            お支払いのご確認のお願い

拝啓 平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、下記の請求につきまして、支払期日を過ぎておりますが、
本日時点でご入金の確認ができておりません。

  請求書番号:0000
  請 求 日:2026年7月1日
  金  額:165,000円(税込)
  支払期日:2026年7月31日

つきましては、2026年8月20日までにお支払い、または
お支払い予定日のご連絡をお願い申し上げます。

なお、本状と行き違いにご入金いただいております場合は、
何とぞご容赦くださいますようお願いいたします。

敬具

責める言葉はひとつもありませんが、請求の事実・期日・次の行動は全部入っています。

場面別の書き方の例(そのまま使えます)

[ ] の中は、請求書の控えと入金記録で確かめた事実だけを入れてください。

① メールで送る一通目(期日から数日)

件名:お支払いのご確認(請求書番号[番号])

いつもお世話になっております。[会社名]の[氏名]です。

[日付]にお送りした請求書(番号[番号]・金額[金額]・支払期日[日付])につきまして、
本日時点でご入金の確認ができておりません。

恐れ入りますが、お支払い状況をご確認いただけますでしょうか。
本メールと行き違いでご入金いただいている場合は、ご容赦ください。

② 二通目(書面・新しい期日を示す)

[日付]の請求書(番号[番号])につきまして、[再度の確認日]時点で
ご入金の確認ができておりません。

つきましては、[新しい期日]までにお支払い、
またはお支払い予定日のご連絡をお願い申し上げます。

③ 相手から「支払う」と連絡が来たあと、また止まったとき

[日付]に[支払予定日]とのご連絡をいただきました件、
[確認日]時点でご入金の確認ができておりません。

ご事情がおありでしたら、お支払いが可能な時期をお聞かせください。
[期日]までにご連絡いただけない場合は、あらためて書面にてご連絡いたします。

④ 分割や延期の相談を受けるとき

お支払い時期についてのご相談、承知いたしました。
[提案内容]について社内で確認のうえ、[日付]までにご返答いたします。
なお、お支払い予定の内容は、書面(メール可)で残させてください。

口約束にしないのが、この段階でいちばん大事なところです。

⑤ 入金が確認できたときのお礼

ご入金を確認いたしました。ご対応ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

確認の連絡まで返すと、関係はむしろ強くなります。

督促状で気をつけたいこと

  • 感情の言葉を入れる——「誠意が感じられません」は入金を早めません。事実と期日だけにします
  • 行き違いへの一文を忘れる——すでに入金済みだった場合、信頼を失うのはこちらです
  • 期日を書かない——「早急に」は人によって解釈が違います。日付で書きます
  • 最初から強い手段に行く——段階を踏んだ記録自体が、あとで自分を守ります
  • 電話だけで済ませる——言った言わないになります。書面やメールの記録を残します
  • 発送直前の入金確認を飛ばす——書いている間の入金、よくあります
  • 社内の承認を飛ばす——督促は会社としての行動です。出す前に上長へ一報を

社内向けの軽い催促なら、催促・リマインドの書き方のほうが場面に合います。

6. 使うときの注意

支払条件・遅延損害金・時効など、お金の請求には法律が関わります。この記事は一般的な書き方の説明で、法的な助言ではありません。金額が大きい場合、連絡が取れない場合、繰り返される場合は、早めに専門家へ相談してください。

各地の弁護士会の法律相談、商工会議所・商工会の経営相談などが利用できます。内容証明の作成前には、必ず専門家の確認を受けることをおすすめします。

実際の取引先名・金額・請求番号を一般向けAIへ入力しません。ひな形までで区切ります。

7. 今日できたこと

  • 督促を「責める文」ではなく「事実と期日の連絡」として組み立てられた。
  • 行き違いに備える一文の意味が分かった。
  • 段階の上げ方と、記録の残し方が分かった。
  • 発送直前の入金再確認を手順に入れられた。

8. ほー先輩の一言

ほー先輩:お金の催促は、頼む側やのに気まずい。おかしな話やけど、そういうもんや。せやからこそ、感情やのうて事実で書くんや。請求はこう、確認できてへん、次はこの日まで——それだけ淡々と伝えたら、大半はちゃんと動く。あんたは間違ったことしてへん。堂々と、丁寧に、や。

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