1. 今日の相談
「三社から見積もりを取って一社に決めました。ほかの二社へ断りの連絡をしたいのですが、理由をどこまで書けばよいのか分からず、返信が遅れています」
断りのメールで迷うのは、理由を丁寧に書こうとするからです。理由を詳しく書くほど、相手は「では条件を変えれば」と返しやすくなり、やり取りが長引きます。他社の金額を出せば、相手の営業情報を漏らすことにもなります。
必要なのは、依頼しないという結論、見積もりへのお礼、今後の関係の三つです。
2. 大丈夫です
ほー先輩:断りは、早くて短いほうが親切なんや。相手は返事を待ってる間、その案件に人を空けてるかもしれへん。
理由は「今回は別の依頼先に決めました」で足ります。金額が理由でも、他社の金額や内訳は書きません。依頼時に伝えた条件の範囲内で、結論だけを伝えます。
今後も取引の可能性がある相手なら、その一言を添えます。可能性がなければ、お礼で終えて構いません。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTと、見積もりを依頼したときに送った条件(依頼メールや仕様の控え)です。
ChatGPTには、架空の練習例から三行の空欄の型だけを作らせます。相手の会社名、担当者名、見積金額、他社の条件、自社の予算は入力しません。
4. 実際にやってみる
1. 依頼時の条件を見返す
依頼のときに「複数社に依頼している」「回答期限」を伝えていたかを確認します。伝えていれば、断りの文面はさらに短くできます。
2. 三つを決める
- 結論:今回は依頼しない
- お礼:見積もりの作成と対応への感謝
- 今後:別の機会に相談する可能性があるか(あれば一言、なければ書かない)
3. 固定の練習例で空欄の型を作る
実在の企業や取引とは無関係な「町内読書会の会場を三か所見学して一か所に決めた」という固定の練習例だけを使い、
見積もりを断るメールの空欄の型を作ってください。
順番は「今回は依頼しないという結論」「見積もりへのお礼」「今後の関係についての一言」です。
断る理由、他社の名前や条件、金額、比較の内訳は書かないでください。
会社名、担当者名、氏名、日付は空欄にしてください。
4. 件名は元のやり取りに返す
「Re:」で元の見積もりメールに返信すると、相手は案件をすぐ特定できます。新規メールにする場合は、件名に案件名を入れます。
5. 決めた日のうちに送る
依頼先が決まった日に送ります。断りが遅れると、相手は準備を進めてしまい、双方の手間が増えます。
見積もりの取り方から見直すときは、見積もり・相見積もりの依頼メールを、条件を盛らず誠実に書くと複数の見積書を、同じ条件で比べるメモに整理するも使ってください。
5. 完成例
以下は架空例です。
件名:Re: お見積もりのご送付について
[会社名]
[担当者名]様
お世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
このたびはお見積もりをご作成いただき、ありがとうございました。
社内で検討いたしました結果、今回は別の依頼先で進めることといたしました。
ご対応いただきましたこと、改めてお礼申し上げます。
また機会がございましたら、ご相談させていただけますと幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
理由は「社内で検討した結果」にとどめ、金額や他社の情報は書いていません。今後の一言は、可能性がある相手にだけ添えます。
近い場面として、見積もりの有効期限を過ぎたら、条件・在庫・新しい期限を確認するメールを書くもあります。
6. 使うときの注意
相手から「理由を教えてほしい」と返ってきた場合も、他社の金額や内訳は伝えません。「予算と条件の総合的な判断です」の範囲で答えます。
見積もりに有効期限や仮押さえが付いていた場合は、断りの連絡でそれが解除されることを意識し、期限内に送ります。
社内で決裁が必要な断りは、決裁後に送ります。決まっていない段階で「断る予定」と送ると、撤回が難しくなります。
7. 今日できたこと
- 結論・お礼・今後の三行で断れた。
- 他社の金額や内訳を書かずに済んだ。
- 依頼先が決まった日のうちに送れた。
- 相手の会社名や金額をAIへ渡さずに済んだ。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:断るのが下手な人は、優しすぎて理由を盛ってしまうんや。短く結論を伝えるのも、相手への礼儀やで。
やさしいAI仕事術