1. 今日の相談
「上司に、今後の担当業務について面談をお願いしたいのですが、件名をどう書けばよいか、用件をどこまで書けばよいかが分かりません。取引先に打ち合わせをお願いするときも同じで、いつも書き出しで止まります」
面談の依頼で相手が知りたいのは、何の話か、何分か、いつかの三つです。この三つが最初の数行にあれば、相手は返事を書けます。用件の背景や事情は、面談の場で話せば足ります。
上司向けも社外向けも、骨組みは同じです。違うのは敬語の丁寧さと、候補日の出し方だけです。
2. 大丈夫です
ほー先輩:面談のお願いは、うまく頼むより、相手が三秒で「いつ・何分・何の話」と分かることや。それが分かれば、相手は予定表を開けるんやで。
用件は一文にします。「今後の担当業務について、ご相談したいことがあります」で十分です。相談内容の詳細を書き始めると、メールで済む話に見えたり、相手が身構えたりします。
所要時間は、面談の重さを伝える情報です。「15分ほど」「30分ほど」と先に書くと、相手は空き時間を探しやすくなります。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTと、自分の予定表です。
ChatGPTには、架空の練習例から空欄の型だけを作らせます。相談内容の実際の中身、上司や取引先の名前、社名、人事に関わる情報は入力しません。候補日は、型ができてから自分の予定表を見て埋めます。
4. 実際にやってみる
1. 用件を一文にする
「〇〇について、ご相談したいことがあります」の形にします。詳細は面談で話すと決め、メールには書きません。
2. 所要時間を決める
話す内容を思い浮かべ、15分・30分・60分のどれかにします。迷ったら短いほうを選び、「必要なら延長をお願いするかもしれません」と添えます。
3. 候補日を三つ出す
自分の予定表から、曜日と時間帯をずらして三つ選びます。「来週前半」のような曖昧な書き方は避け、日付と時刻を書きます。相手が忙しい立場なら、「ご都合の良い日時があればそちらに合わせます」を添えます。
4. 固定の練習例で空欄の型を作る
実在の職場や人物とは無関係な「町内読書会の運営について世話役へ相談の時間をもらう」という固定の練習例だけを使い、
面談を依頼するメールの空欄の型を作ってください。
順番は「用件を一文で」「所要時間」「候補日時を三つ」「相手の都合を優先する一言」です。
件名は「面談のお願い(用件を短く)」の形にしてください。
相談内容の詳細、氏名、部署名、社名、日付は書かず、すべて空欄にしてください。
上司向けと社外向けで、敬語の丁寧さだけが違う二つの版を作ってください。
5. 件名で用件が分かるようにする
「面談のお願い(今後の担当業務について)」のように、件名だけで用件が分かる形にします。相手が後から探すときにも役立ちます。
面談の中身を準備するときは、個人面談の「聞くことリスト」を、落ち着いて準備するも使ってください。
5. 完成例
以下は架空例です。
上司向け
件名:面談のお願い(今後の担当業務について)
[上司名]さん
お疲れさまです。[氏名]です。
今後の担当業務について、ご相談したいことがあり、面談のお時間をいただけないでしょうか。
所要時間は30分ほどを想定しています。
候補日時:
・[日付]([曜日])[時刻]〜
・[日付]([曜日])[時刻]〜
・[日付]([曜日])[時刻]〜
上記でご都合が合わない場合は、ご指定の日時に合わせます。
よろしくお願いいたします。
社外向け
件名:お打ち合わせのお願い([案件名]について)
[会社名]
[担当者名]様
お世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
[案件名]について、一度お打ち合わせのお時間をいただけますと幸いです。
所要時間は30分ほどを予定しております。
候補日時:
・[日付]([曜日])[時刻]〜
・[日付]([曜日])[時刻]〜
・[日付]([曜日])[時刻]〜
ご都合の良い日時がございましたら、そちらに合わせて調整いたします。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
どちらも、用件・所要時間・候補日の三つが最初の数行に収まっています。
6. 使うときの注意
人事や評価、退職に関わる面談は、職場で決まった手順(申請書、人事部門経由など)があることがあります。メールで直接依頼してよいかを先に確かめます。
候補日は、送った時点で自分の予定を仮に押さえておきます。相手が選んだあとに「その日は無理になった」とならないようにします。
面談の内容が急ぎでないなら、相手の繁忙期を避けて依頼します。急ぎの場合は、その旨と理由を一文で添えます。
7. 今日できたこと
- 用件を一文にできた。
- 所要時間と候補日を先に書けた。
- 上司向けと社外向けを同じ骨組みで作れた。
- 相談内容の詳細をAIへ渡さずに済んだ。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:お願いのメールは、相手が予定表を開きたくなる形が正解や。三秒で分かる三つを、先に置いたらええ。
やさしいAI仕事術