1. 今日の相談
「取引先を訪問して打ち合わせをしました。お礼のメールを送りたいのですが、『本日はありがとうございました』だけでは味気なく、かといって何を書けばよいか迷って翌日になってしまいます」
お礼メールで相手の記憶に残るのは、その場で話した中身が一つ入っていることです。定型のお礼だけのメールは、誰にでも送れる文に見えます。
必要なのは三つです。お礼の一文、話した要点の一つ、次の一歩(こちらがいつ何をするか)。この三つなら、訪問メモを見ながら五分で書けます。
2. 大丈夫です
ほー先輩:お礼のメールは、翌日の長い一通より、当日の短い一通のほうが効くんや。話した中身を一つ入れたら、それだけで「ちゃんと聞いてた人」になる。
要点は一つに絞ります。話した内容を全部書くと議事録になり、お礼の役目を失います。相手が一番力を入れて話していたことか、こちらが持ち帰った宿題を選びます。
次の一歩は、こちらの行動と期限にします。「〇日までに資料をお送りします」のように書けば、相手は返事を待たずに済みます。
打ち合わせで決まったことの共有は、打ち合わせ後の確認メールを、決まったことと宿題から書くで別に送ります。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTと、訪問時のメモです。
ChatGPTには、架空の練習例から空欄の型だけを作らせます。相手の会社名、担当者の名前、商談の内容、金額、相手から聞いた社内事情は入力しません。要点は、型ができてから自分でメモから選びます。
4. 実際にやってみる
1. 訪問メモから要点を一つ選ぶ
相手が力を入れて話していたこと、こちらの宿題、次回の予定のうち、一つだけ選びます。迷ったら、こちらの宿題にします。
2. 次の一歩と期限を決める
こちらが次に何をするか(資料送付、見積もり、社内確認)と、その日付を決めます。決められなければ「〇日までに日程をご連絡します」にします。
3. 固定の練習例で空欄の型を作る
実在の企業や人物とは無関係な「町内読書会の会場候補の下見に行き、担当者と話した」という固定の練習例だけを使い、
訪問のお礼メールの空欄の型を作ってください。
順番は「お礼の一文」「その場で話した要点を一つ」「こちらの次の一歩と期限」「結びの一文」です。
件名は「本日のお礼(用件を短く)」の形にしてください。
会社名、担当者名、話した内容の実物、金額、日付は書かず、すべて空欄にしてください。
全体を十行以内にしてください。
4. 当日中に送る
訪問した日の業務時間内、遅くとも当日中に送ります。翌日になると、お礼より「連絡が遅い」印象が先に立ちます。
5. 件名で用件が分かるようにする
「本日のお礼(〇〇のお打ち合わせ)」のように、相手が後から探せる件名にします。
5. 完成例
以下は架空例です。
件名:本日のお礼([用件]のお打ち合わせ)
[会社名]
[担当者名]様
お世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
[話した要点]について、貴社のお考えを直接伺えたことが、大変参考になりました。
お話に出ました[宿題]は、[日付]までにお送りいたします。
引き続きよろしくお願いいたします。
要点が一つ、次の一歩と期限が一つ。十行以内で、当日中に送れる長さです。
6. 使うときの注意
相手から聞いた社内事情や未公開の情報を、お礼メールに書きません。CCに他の人を入れるときは、とくに注意します。
次の一歩に書いた期限は、必ず守ります。守れそうにないなら、書く前に日付を見直します。
複数の相手と会った場合、お礼は代表の担当者へ送り、同席者には「皆様にもよろしくお伝えください」と添えます。個別に送るかは、相手との関係で決めます。
7. 今日できたこと
- お礼・要点・次の一歩の三つで書けた。
- 話した中身を一つ入れられた。
- 当日中に送れた。
- 商談の内容や相手の名前をAIへ渡さずに済んだ。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:お礼は、早さと中身や。当日中に、要点一つ。それで「ちゃんと聞いてた人」になれるんやで。
やさしいAI仕事術