1. 今日の相談
「毎月の月報を提出しています。日報を読み返してまとめているのですが、長くなるばかりで、上司に読まれている気がしません」
月報が読まれないのは、日報を足し合わせた紙になるからです。読む人が知りたいのは、今月の数字が先月と比べてどうか、何が変わったか、来月どう動くか、そして相談したいことです。
この四つを一枚に収めます。日々の出来事は日報に残っているので、月報で繰り返す必要はありません。
2. 大丈夫です
ほー先輩:月報は、今月何をしたかの一覧やない。来月どう動くかを決めるための一枚や。数字と変化と一手。それで足りるんやで。
数字は、先月と並べて書きます。単独の数字は評価できませんが、並べると「増えた・減った・同じ」が一目で分かります。
変わったことは三つまでにします。新しく始めたこと、やめたこと、想定と違ったこと。それぞれ一行です。
週の単位で整理する形は週報を、今週の事実・次週の行動・相談から書く、日々の記録は日報・報告書の下書きをさっと作るにあります。
3. 今日使うAI・道具
使うのはChatGPTと、今月の数字(件数・かかった時間・金額の実績)です。
ChatGPTには、架空の練習例から一枚の空欄の型だけを作らせます。実際の業務内容、取引先名、売上や件数の実績、社内の人の名前は入力しません。数字は型ができてから実績から転記します。
4. 実際にやってみる
1. 数字を三つ選び、先月と並べる
自分の業務を表す数字(処理した件数、対応した時間、達成した金額など)を三つまで選び、今月と先月を並べます。数字がない業務なら、回数や完了した項目数にします。
2. 変わったことを三つまで書く
始めたこと、やめたこと、想定と違ったこと。事実だけを一行ずつ書きます。
3. 来月の一手と、相談したいことを決める
来月の一手は一つ。「〇〇を〇日から試す」の形にします。相談は、上司の判断が要ることだけを一つか二つ書きます。
4. 固定の練習例で空欄の型を作る
実在の職場や人物とは無関係な「町内読書会の月ごとの運営報告」という固定の練習例だけを使い、
職場へ提出する月報の空欄の型を作ってください。
順番は「対象月と報告者」「今月の数字(三つまで・先月と並べる)」「変わったこと(三つまで・一行ずつ)」「来月の一手(一つ)」「相談したいこと(上司の判断が要るものだけ)」です。
数字はすべて空欄にし、推測の数字を入れないでください。
一枚に収まる長さにしてください。
5. 提出したら、来月の一手を実行する
書いた一手は、翌月の月報の「変わったこと」に結果として戻ってきます。この繰り返しが、月報を読まれる報告にします。
5. 完成例
以下は架空例です。数字は実績から転記する前提の空欄です。
月報 [年月] 報告者:[部署・氏名]
1. 今月の数字(先月→今月)
・問い合わせ対応:[件]→[件]
・書類作成:[件]→[件]
・平均対応時間:[分]→[分]
2. 変わったこと
・[日付]から、問い合わせの一次返信に定型文を使い始めた。
・月末の集計を、週ごとの小計に分けた。
・想定より[業務名]の件数が多く、[業務名]が翌月へ持ち越しになった。
3. 来月の一手
持ち越しを防ぐため、[業務名]を毎週[曜日]に固定して処理する([日付]から)。
4. 相談したいこと
[業務名]の持ち越し分について、優先順位のご指示をいただきたい。
数字が並び、変化が三つ、来月の一手が一つ。上司はこの一枚で判断と指示ができます。
6. 使うときの注意
数字の根拠(どの記録から、どう数えたか)を答えられるようにします。根拠が曖昧な数字は書きません。
他の人の業務や評価に関わることは、事実の範囲で書き、評価を加えません。
月報の様式が職場で決まっている場合は、その様式に四つの内容を当てはめます。様式の項目を無視して独自の形にしません。
7. 今日できたこと
- 数字を先月と並べて書けた。
- 変わったことを三つに絞れた。
- 来月の一手を一つ決められた。
- 実績の数字や取引先をAIへ渡さずに済んだ。
8. ほー先輩の一言
ほー先輩:読まれる月報は、短くて、数字が並んでて、来月の一手が一つ書いてある。それだけで、上司は返事ができるんや。
やさしいAI仕事術